藍彩のアズレージョに魅了。ポルトの美しき街角探訪


ポルトガル旅行記 Vol.9 ポルト編

ポルトガルの旅、6日目。この旅の実質、最終日。翌朝の便で帰国の途へつくので、ガッツリ散策できるのはこの日が最後。引き続き、ポルトガル第二の都市『ポルト』を散策。前回の記事で、「高いところからポルトの美しい街を眺める絶景スポット」を紹介したのでぜひそちらもどうぞ。

ポルトにも地下鉄やトラムはあるんだけど、ヨーロッパの街を訪れたら極力、歩き倒したい派なのであまり利用しない。これまでの経験上、街を歩くことで、移動の速度を落とすことで、出逢えた風景や物語が結構あったりする。ポルトって坂道が本当に多いからその点、大変なんだけど。

街を歩き倒していると、その街の造りや雰囲気、特徴がなんとなくつかめてくる。ここポルトの街でとても印象的なのが、アズレージョ(装飾タイル)をまとった建築物たち。ポルトガルの街街では、いろんな場所でこのアズレージョが使われているが、ここポルトではなかでも藍彩 = コバルトブルーのアズレージョに彩られた風景に良く出逢う。

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アズレージョ自体はその起源を辿ると、その昔、アフリカのイスラム圏から海を渡ったヨーロッパに持ち込まれた製陶技法のようで、そこからヨーロッパ内にて、独自の文化、技法を交えながらポルトガルへも到来。そして、大海賊時代、歴史上の最盛期を迎えるポルトガルでも独自の発展を遂げてきた。アズレージョはポルトガルの栄光を象徴する素材であり、その後も脈々と人々の生活に取って欠かせない存在として受け継がれてきている。

そんなことを感じながら、ポルトの街を歩いているとまぁ本当にたくさんのアズレージョに出逢う。特に印象的なのが、そう藍彩=コバルトブルーの。ということで、ポルトで出逢った藍彩のアズレージョに彩られた街角風景の中でも3つのお気に入りスポットをご紹介。

藍彩のアズレージョが美しいスポット3選

 

1. 「世界で最も美しい駅舎」と称されるサン・ベント駅

この街でアズレージョが美しい建築物として誰しもが真っ先に思い浮かべるのがサン・ベント駅。重厚感漂う外観とは対象的に駅舎構内は、約2万枚のアズレージョで彩られた別世界が広がる。壁面、天井いっぱいに張り巡らされたアズレージョは圧巻。「世界で最も美しい駅舎」と称されることも多い。

サン・ベント駅

サン・ベント駅(外観)

重厚感漂うサン・ベント駅の外観。圧巻は駅舎構内の空間。

サン・ベント駅(内装)

サン・ベント駅(内装)

入った瞬間、思わず「やべー!!」と声がでるほど感動しちゃう圧巻の美しさ。

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駅舎自体は1,900年に建てられ、その後1,930年にジョルジュ・コラソという画家によって手がけられたようです。世界あちこち数々の駅舎は見て来たけど、『美しさ』という観点において、間違いなく自分の中ではナンバーワンな駅舎。

サン・ベント駅(Porto São Bento)

 

アズレージョは雨にも強いということで、内装だけではなく、建物の外観にも多様されている。ポルトガルへやってきて以来、もはやアズレージョセンサーが作動しているので、街歩きをしていてもとにかく目に留まる。

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2. 巨大な絵画を見ているような一面のアズレージョが美しいカルモ教会

下の写真の奥に見えるのはカルモ教会という建物で、教会の大きな外壁一面にアズレージョが施されている。それは、まるで巨大な絵画でも見ているようなスケール感。

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ここに暮らしている人でもない限り、みんな一度は足を止めて見入っちゃう作品。それにしても見事。

スケールが大きすぎて近づくともはや、カメラに収まらない。

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カルモ教会(Igreja do Carmo)

 

 

3.鮮やかなコバルトブルーが眩しいアルマス教会

最後にご紹介するのはこちらのアルマス教会。約16,000枚のとても鮮やかなコバルトブルーのアズレージョに包まれた教会の佇まいは、とても見応えがある。その美しさたるや、見事。もう、本当にあっぱれ!の一言。かなり賑やかなショッピングストリの一角にあるが、この教会だけまるで別世界。

アルマス教会

アルマス教会

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アルマス聖堂(Capela Das Almas)

アルマス聖堂のあるエリアはポルトでも一番賑わっているショッピング街ですが、近くには歴史のある市場、ボリャン市場があるのでぜひ立ち寄ってみてはいかが。また、メインストリート(サンタ・カタリーナst.)には、ポルト界隈の数多くの芸術家が集った老舗の喫茶店『マジェスティック・カフェ』もあるのでそちらも併せて訪れてみてはいかがでしょう。

ボリャン市場

ボリャン市場

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マジェスティック・カフェ

マジェスティック・カフェ
・【住所】Rua Santa Catarina 112, Porto
・【営業時間】9:30~24:00
・【HP】:こちら

 

以上のサン・ベント駅、カルモ教会、アルマス教会の3スポットはアズレージョが気に入った方はぜひとも訪れて欲しいスポット。ただ、ポルトの街は別に有名な教会でなくとも、歩いているだけで本当にいくつもの景色と出逢うことができるのが素敵なところ。それだけアズレージョが人々の生活に浸透しているのだなと。

 

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青は青とてそれぞれのアズレージョは違った色合いで、それぞれのデザインも全く異っている。それに加えて、見る時間や光の加減によって1日の中でも違った色合いが見られるので、本当に飽きることがない。ぜひ、この街を歩き倒して自分のお気に入りのアズレージョスポットを見つけてくださいね。

 


これは完全に余談だけど、今ご紹介しているポルトはEuropean Best Destinationというオーガナイザーが毎年実施している旅行者からの投票により、実は2017年のベストヨーロッパデスティネーション、つまりヨーロッパで1番の旅先に輝いている。評価ポイントとしては、歴史、建築、文化、ガストロノミー(食)、交流との出逢いや発見があることが大きいよう。2017年の受賞が2012, 2014に続いて三度目の受賞で、日本人にはまだ馴染みの薄い観光地かもしれないが、世界の旅行者からの支持はかなり評価の高い人気の街なのである。気になる方はこちらを(英語です)

Besteurope

 

今回の旅の全体日程はこちら
1日目 関空 ⇒ パリ ⇒ リスボン(リスボン泊)
2日目 リスボン(リスボン泊)
3日目 リスボン ⇒ シントラ ⇒ ロカ岬 ⇒ リスボン(リスボン泊)
4日目 リスボン ⇒ オビドス ⇒ リスボン(リスボン泊)
5日目 リスボン ⇒ ポルト (ポルト泊)
6日目 ポルト (ポルト泊)
7日目 ポルト ⇒ アムステルダム ⇒ 
8日目 関空

 

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