これぞ、にっぽんの冬景色。
「死ぬまでに見たい」とどこかで聞いたことのあるような大袈裟あおりタイトルですが、本当ずっと見たい見たいと思っていた合掌造り集落の雪景色をやっと拝むことができて、感無量。
その合掌造り集落の雪景色というのが、タイトルにもあるように、岐阜県の白川郷と富山県の五箇山。この合掌造り集落は「白川郷・五箇山の合掌造り集落」の名のもとに、1995年に「人類の歴史上、重要な時代を例証するある形式の建造物、建築物群技術の集積、または、景観の顕著な例」としてユネスコの世界遺産に登録されている。世界的に見ても実際に人が生活している集落が世界遺産に登録されるケースは稀らしい。
白川郷へは過去、夏や秋に訪れたこともあり、この場所特有ののどかさな雰囲気や自然の美しさ、伝統的な合掌屋根の家々が並ぶ自然と調和した街の雰囲気がとても気に入った。
自分は旅をして、気に入った場所を見つけるといつもこう思う。
「いつかまたあの時期、この季節にここへ戻って来たいな。間違いなく、美しいだろうな」と。
この白川郷においては、それが今の冬の時期であり、雪化粧をした合掌造り集落の景色を一度この目で見たいとずっと思っていた。それが今回ようやく叶った。白川郷と同じく、世界遺産に登録されている五箇山も同時に行ってきたのでご紹介。
今や、世界のShirakawa-go
久々(数年ぶり)に白川郷にやってきて、まずは人の多さにビックリ。それも、なにがビックリって外国人観光客がとてつもなく多い。東京〜大阪のゴールデンルートと呼ばれる王道の観光ルートにも位置しない山中の小さな村に、ものすごい数の人が押し寄せている。
近年の訪日観光客の増加、世界遺産というネームバリュー、白川郷が持つ日本の原風景、SNS、写真映え、そして雪景色。いろんな要因が重なっての人気なんだろうなと。数年前には想像もつかないような風景だ。
白川村の発表によると*2016年に白川郷を訪れた観光客数は約180万人で、うち56万人が外国人観光客。180万人という数にもビックリだし、56万人という数にもビックリ。ちなみに、住民の数は約1,600名ほどなので、その100倍以上の観光客が1年に白川郷を訪れている。今年はもっと増えているだろうな。
*白川村役場:白川村の観光統計
さて、車を停めて村へと続く吊橋を渡る。もう、ここから既に美しい。
日々の暮らしの中で1年にそんなに、雪を拝めることがないし、ましてや滅多に積もることもないのでやっぱり雪景色は新鮮でテンションが上がる。ましてや、ここ白川郷の雪景色と出逢えたのだから尚更に。
ここはたしか夏にはラムネを冷やしていた場所。
到着したのが、午後4時頃ということもあり、特に裏の通りなんかを歩いていると人はまばらだったかな。ちなみに、有料の駐車場が午後5時までで、基本的にはそれまでに車を出さないいけない。大型バスもしかりなので人が多いのが苦手な方はこれぐらいの時間がちょうどいいのかも。
ちなみに、この時間に訪れた理由は夕暮れの街の景色を味わいたかったから。
なんだけど、いつも街がライトアップされているのかと思っていたらそうでもないらしく、ライトアップされるのは年に4日ほどのイベントの日だけだった。がーーーーーん
そりゃそうか。毎日やってたら住民の方も心休まらないわな。
それでも、一応行ってみるかと思い天守閣の展望台へ。
これが行ってみてよかった!想像以上に美しくてビックリ。
決して、町あかりは多くないけど、夕暮れのマジックアワーとマッチしてとても幻想的な時間を味わえた。
これはこれで十分素敵。むしろ、ライトアップのときは人もわんさかだろうし、のんびりこの風景を味わえたので良かったかも。
とは言え、ライトアップはやっぱりとても素敵みたいですよ(笑)
2018年は1/21(日)、1/28(日)、2/4(日)、2/12(月) に開催
観光客の増加に伴い、安全面を考慮してそう広くない展望台へのアクセスを制限され、ふらーっと立ち寄ったりはできないので要注意。旅行会社を通してツアーに参加するか、当日現地で整理券(集落内にて宿泊の方を優先)をゲットする必要があるとのこと。詳しくは下記のHPから最新の情報をご確認くださいね。
そして、せっかく白川郷まで来たのなら、ぜひいっしょに訪れたいのが、お隣富山県の五箇山の合掌造り集落。白川郷からはおよそ30分弱でアクセスできる距離に白川郷と併せて世界遺産に登録されている合掌造り集落がある。
世界遺産 五箇山の合掌造り集落
「白川郷・五箇山の合掌造り集落」で世界遺産に登録されているのだけど、五箇山には実は2つの集落が存在している。1つは相倉合掌造り集落、もう1つは菅沼合掌造り集落。これに白川郷をあわせて計3つの集落にて世界遺産として登録されているのである。
実は2つの集落があるというのは知らず、訪れたときは五箇山の合掌造り集落はてっきりここ(一箇所)だと思い込んでいたので、帰宅後この事実を知った。。。自分が訪れたのは五箇山ICからも近い菅沼合掌造り集落。くっそ〜もう少し勉強しておけば、良かった!
今回は菅沼合掌造り集落をご紹介ということで、、
さて、気を取り直して続けると、3つの集落で世界遺産に登録されているにも関わらず、観光客の数でいうと圧倒的に白川郷が多い。出ているお店の数や駐車場の規模も白川郷の方がやはり大きい。
だけど、裏を返せば五箇山の合掌造りはとてものどかな雰囲気が漂い、より本来の日本古来の農村景観を味わうことができるように思う。ちなみに、白川郷が大規模集落、相倉が中規模集落、菅沼が小規模集落という位置付けで、菅沼には9棟の合掌造りの家屋が現存。
白川郷の茅葺き屋根と比較すると、五箇山の方が屋根の角度が急になっている。これは五箇山の方が湿気が混ざった重たい雪が振りやすいからとのこと。一見、同じように見えても土間のとり方や入り口の位置が違ったり、家の細かい造りなどは白川郷とも異なっているというから面白い。
展望駐車場のある場所からは、村全体を俯瞰して眺望することができる。いろいろと角度を変えながら、こうして村の様子を見られるのが良い。
まるで、日本昔ばなしの世界の中にでも入り込んだような世界観
菅沼の集落は庄川という美しい河が蛇行する河岸に佇んでいる。その庄川の雪景色もこれまたとても美しかった。
五箇山のこの自然が溢れた風景はとても良かったな。もちろん白川郷も素敵だけど、このまだ若干脚光を浴び過ぎていないというか賑わいすぎていない感じがまた良かった。
菅沼の合掌造り集落を訪れた際、駐車場が2箇所あって戸惑ったので一応、菅沼合掌造り集落様のHPよりMAPを拝借して載せておきます。
マップの西側(左側)のPマークの駐車場は無料で、その右(真ん中あたり)のPマークの駐車場が有料で500円必要だけど、展望駐車場になっていて景色を眺めながら村へ降りていくことができる。もしくはエレベーターで降りることも可能。こっちが新しくできたのかな?今回、これまた全然何にも調べてないから恐らく今はあんまり使っていない前者の無料の駐車場に停めた。ここから歩いて10分程で菅沼の合掌造り集落までいけます。 五箇山の全体マップはこちら
さて、以上2箇所の世界遺産の合掌造り集落へ雪景色を見るために訪れた訳だが、本当に来てよかった。日本だしいつでも行ける行けるとか思っていると、なかなか脚を運ばず、ようやく念願叶った。
ただ、やっぱり改めて旅っていろいろと調べて行ったほうがいいなとも思った。あぁ、相倉の合掌造り集落も目と鼻の先だったのに、何で行かなかったんだろう。。(苦笑)これは、また次回以降の楽しみに取っておこう。このブログをもし読まれた方はぜひ、いっしょに訪れてみてくださいね。
ということで最後に、帰宅後にいろいろと調べてお役立ちした自治体さん等のリンクを張っておきます。
尚、五箇山の相倉合掌造り集落では、白川郷と同じく集落のライトアップが、限定日で開催されている模様。これも行ってみたいなー!
2018年のスケジュールは以下の通り(コピペすみません)詳しくはこちら
- 2月17日(土)・18日(日) 『雪原に浮かぶ日本の原風景』
- 4月28日(土)・29日(日)・30日(月) 『新緑に萌える日本の原風景』
- 8月12日(日)・13日(月)・14日(火) 『万緑にたたずむ日本の原風景』
- 9月15日(土)・16日(日)・17日(月) 『初秋の山里に浮かぶ日本の原風景』
- 11月23日(金)・24日(土)・25日(日) 『冬支度 – 雪を待つ合掌集落』 世界遺産 五箇山 菅沼合掌造り集落 情報サイト
それでは!よい旅を
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