アジアの摩天楼へ久々に帰ってきた。
空港へ降り立つ直前、窓から望むジオラマのような高層ビルの群衆を見たとき、
思わず「やっぱすげーな〜。」と感嘆の声が漏れる。
面積はおおよそ東京都の半分、淡路島と同じぐらいのコンパクトな都市には似つかわしくない巨大な空港に降り立つと、約1年半ぶりの香港に到着。
空港から街は意外と距離があるが、香港はそれをまるで感じさせない。
パスポートコントロールを抜け荷物受取エリアを出ると、空港から一歩も出ることなく街の中心部へ向かうエアポート・エクスプレスに乗込むことができる。
これに乗り込めば、20分ちょっとで市内ど真ん中に突っ込む。片道料金と同日往復料金が同じなので、トランジットでの利用でも片道料金でOKなのだ。この到着からのシームレス感に関しては香港は世界トップクラス。短い滞在期間の旅においては、これはとても重要なポイント。
街に降り立ち歩き始めると、香港という国際都市の勢い・エネルギーは日に日に進化を遂げていることをまざまざと見せつけられる。前回にはなかった建物がしれっと建っていたり、一向に終えようとはしない開発工事が目に入ってくる。
面積が小さく山や海が多い都市だけに、限りある優良な土地に新しくできる建物と言えば、マンションにしろホテルにしろ商業施設にしろ効率の良い高層ビルが多い。
今やこの超高層ビル群は香港のトレードマークである。
さて、手っ取り早くこの香港という都市の勢いを感じたければ、とりあえず高いところに登ることだ。それも夜がおすすめ。
ニューヨーク、シンガポール、バンコク、東京・・・近代のメトロポリタンな観光都市において、夜景というのは、その街の一種の象徴でありステータスなのである。
香港の随一の夜景スポットと言えば、真っ先に浮かぶのがヴィクトリア・ピーク。
皆が思い描く香港の夜景も恐らくここからの眺めである。
前回の旅ではトラムの長蛇の列に萎えてしまい、諦めてしまったのでいざリベンジ!
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しようと思ったのに、相変わらず、いや以前にも増して長蛇の列が伸びている。。
トラムに乗るまで約1時間半。
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いやいや待てない。うん待てないんですわ。
ということで、ヴィクトリア・ピークへはタクシーを使うことに。これ大正解だ。トラムにこだわりのない人はタクシー利用がベスト。料金は金鐘の駅前から乗ってもHK$65(1,000円ちょっと)。日本と比べたらめちゃくちゃ安い。
Uberも使ったけど渋滞にハマっちゃったのであまり参考にならないけど、それでも1,500円ほど。
※トラム乗場の付近でタクシーを拾うのは辞めたほうが良い。足元見て法外な料金をふっかけてくるやつがいたので。
ちなみに、トラムは帰りも超長蛇の列なのでそれも覚悟ください。タクシーだったら帰りも比較的早く乗れます。
さて、念願のヴィクトリア・ピークからの世界三の夜景がこちら!
ヴィクトリア・ピークから望む世界三大夜景
有料の展望台からは、反り立つ何本ものビル群が目の前に迫るような風景を味わうことができる。山が比較的急な斜面になっているので、街との距離がとても近いのが特徴。視界も開けていてまさに夜景を見るために造られたようなスポット
天気がグズったり、空気がガスっていて遠くが見えないことも多い香港だけど、運良くこの日はどちらも条件が良く、まさに絶景を堪能。
ちなみに、やっぱり昼間の風景も見てみたかったから昼間にも行ってみた。
いやはや、昼間の風景も期待を裏切らない絶景。
さて、ヴィクトリア・ピークにも香港のジオラマ風景を味わえるスポットはいくつかある。
例えば、ヴィクトリアピークとは川を隔てて反対側の九龍半島エリアで一際目立つ、環球貿易廣場(International Commercial Centre)の100階に位置する展望台、sky100からの風景も圧巻。
ちょうど下の写真の左上の方で白く光っている背の高いビル。
このビル高さ490mもあり、展望台が位置するのは390mとのこと。ちなみに、東京スカイツリーで450m。あべのハルカスで約300mなので、結構な高さである。
sky100 から見た香港島の絶景
ヴィクトリア・ピークとはまた違った角度からの風景を楽しめる。
屋上展望台ではなく、ガラス越しでの展望となる。展望台からは360度見渡すことができ、海に浮かぶ島々や行き交うタンカー、客船の様子も見ることができる。
ちょうど、夕暮れ時に訪れ、ここから夜景に変わる様子を楽しむ。
見下ろしたビルの足元のエリアはまだまだ開発途上。この先、どうなるんだろうか。末恐ろしい香港の発展のノビシロ。
日が暮れると、ポツポツとビルに灯りが付き始め、空の色と伴に刻々と街の様子も変化していく。
こちら側から見る香港島の風景も最高。ちょうど街のバックには、ヴィクトリアピークの展望も見えるんだけど山の上に立つ展望台と大して高さが変わらないんだよねw
この展望台、いろんな入場チケットがあるんだけど窓口で普通に買うとHKD188して結構高いんだけど、オンラインで購入すると10%オフになる。またもし2人以上で18時以降に登れば、Night Package for2 というのがあって、それだと2人でHKD222(通常376HK)でとてもオトクなので要チェック!
オンライン購入限定でサイトも今は英語しかないけど、特にプリントアウトする必要もないので、絶対オンライン予約がおすすめ。
さて、最後に全然高いところではないけど、最もド定番な香港島の最端にあるAvenue of Starsからの夜景も紹介しておきます。
ここから夜景を見るんだったら、やっぱり毎夜8時から開催されるシンフォニー・オブ・ライツの時間でしょう。
シンフォニー・オブ・ライツについてはこちら をどうぞ
Avenue of Starsから見るシンフォニー・オブ・ライツ
ヴィクトリア・ハーバー沿いのビルというビルが協調性を持って皆で香港の夜を盛り上げてるってのがスゴいよね。これが行われるが為に、平日休日問わず、ハーバー沿いには毎夜毎夜この時間にたくさんの人が訪れる。
シンガポールもそうだけど、国家、政府単位でのエンターテイメントへの惜しみない投資と戦略が上手く循環してる。
実は、香港には世界遺産というものがない。
というのも、この街は常にものすごいスピードで進化し続け、アップデートを重ねている。
もちろん、英国統治時代の建築や古き良き下町風景もまだまだいっぱい残っているんだけど、かと言ってそれらも恐らくこの先も世界遺産になり得ないだろう。
だとしても、この都市にはそんなことは関係なしにひっきりなしに観光客が訪れる。
香港には、いろんな魅力が詰まっているけど、この街の勢いとエネルギッシュな独特の雰囲気というのは間違いなく世界遺産級の魅力となっていて旅行者をひきつけている。
いやはや、久々に帰ってきたけど、勢いはまだまだ衰えることはないだろうな。
行く度に進化を遂げている。
だからこの街は面白い。
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