前回記事のローマを後にし、今回は一路オルヴィエートの街へ。オルヴィエートは小高い丘の上に佇む要塞都市。その美しい容姿から、“天空の街”や“イタリア一美しい丘上都市”などの飾り文句が付いてくる。町並みは中世の時代そのままに、ノスタルジックな雰囲気に溢れている。イタリアにはこうした派手さはなくとも美しい田舎町がたくさんあるので、少しでもその魅力を伝えられればと。
オルヴィエートはローマから約1時間半
オルヴィエートはローマの中央駅から約1時間半。そこから丘の上の要塞までケーブルカーに乗り換え登っていきます。ローマからは距離的にも近いので、日帰りでも観光が可能です。今回自分はのんびり見て廻りたかったので、1泊しました。
オルヴィエート駅に到着後、ケーブルカーに乗り換え、城塞の上まで登っていきます。
オルヴィエート駅から街まではケーブルカーを利用
ケーブルカーを下車後、駅目の前には街の中心部行きのシャトルバス的なのが巡回しているので、それに乗ってしまいましょう。歩いてもいけますが、坂道なので荷物持ちだとちとしんどいかと思います。
駅の脇の公園からの眺めが良く、要塞都市に来たことを実感させらる。
駅から乗り込んだバスはおよそ5分ほどで街の中心部、大聖堂前の広場に到着。
さて、ここで登場するのがこの街が誇る素晴らしい大聖堂
イタリア屈指の大聖堂がなんでこんな田舎町に・・
オルヴィエートの大聖堂は1,290年に建設を開始し、約300年を掛け、述べ300人以上の職人が装飾に携わったとされている。イタリアのもっとも美しい大聖堂の一つとされている。
いやぁ〜〜ハンパない美しさ!!!
これまでヨーロッパ各地にて100箇所以上、数々の教会を見てきたけどトップ3に入るんじゃないかレベルの美しさ。それが、なんでこんな田舎町にと不思議に思うほどの大きさと豪華さ。
夕陽に染まった黄金のファサード。保存状態が良く発色の良いモザイク、洗練されたバラ窓、ゴテゴテしすぎないイタリアンゴシック様式で爽やかな雰囲気がこれまた良い。
正面ファサードの美しさもさることながら、大聖堂外壁全体がボーダー柄なのも特徴的。Instagramを覗くと壁を背景にいろんな写真が撮影されていますよ。
大聖堂が美しいのは外観だけではなく、教会内部の美しさも見事です。
教会内部も外観同様、白黒のボーダー柄が印象的。教会に入ったら、絶対に見逃せないのが礼拝堂です。
ミケランジェロも絶賛したという最後の審判のシーンを描いたフレスコ画が保存状態も良く、思わず見惚れる美しさ。
さて、オルヴィエートの魅力は大聖堂だけではありません。城壁に囲まれたおおよそ3,000年の歴史を誇る中世の町並みはコンパクトにまとまっていて散策にぴったりの街。石畳の路地には、オープンテラスなカフェや小粋なレストラン、土産屋なんかが並んでいて歩いているだけでも楽しい。
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どこを撮っても絵になる風景。
「知らない街を訪れたら、まずは高いところに登ってみる!」
これは、旅のマイルールなんですけど、オルヴィエートにはモーロの塔(Torre del Moro)という高さ42mの見晴台があります。入場料は€2.8 取られますが、ここからの眺めは絶品!
高い場所から街を見下ろせば、大体街の構造が掴めてくる。路地を歩いていると、気付かないけど鳥の目で見るとこの街が要塞都市であることが一目で分かる。統一感のある石造りの屋根瓦の家々が要塞の端であろう場所で突如途絶え、その先にはのどかな丘陵地帯が広がっていることが良く分かる。
見るからに、ローマやフィレンツェ、ミラノ、ベネツィアとはまた全然雰囲気の違った街であることはおわかり頂けましたでしょうか。街の中心部はほとんど車も走っておらず、喧騒から離れ、落ち着いた雰囲気を存分に味わうことができます。
冒頭にも触れましたが、ローマからもほど近いので日帰りでもOKですし、フィレンツェ方面へと北上して行く旅程ならば、ぜひ途中で立ち寄ってみてください。王道コースから少し外した他の人とは少し違った旅になりますよ。
今回は一泊したことで、観光客の少ない時間帯にも本当にのんびりと散策できたので宿泊コースもおすすめ。ちなみに、自分は大聖堂の目の前、徒歩30秒とでも言えそうなこちらのホテルに宿泊しました。
このホテル、なんとなんと部屋の窓を開けるとまさしく目の前に大聖堂ビュー!!!朝も昼も夜も部屋から大聖堂見放題です笑。もちろん全ての部屋ではないので、宿泊希望の方がいらっしゃればDuomo viewをチョイスしてくださいね!
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