2019/06/29
【保存版】オーロラ特集
未だ謎多き神秘の天空ショー。遠く離れた北極南極圏の国々でしか見ることのできない貴重さ。実際、北の地に降り立った方でも、自然現象故に、うん十万という旅行代金を払っても見れなかったという人はたくさんいます。日本人にとって、オーロラは本当に一生に一度は見てみたい憧れの絶景なのかもしれません。いつでも、どこでも、誰にでも、見られるものではないが故に、このオーロラにはそれだけの価値があり、神秘的な要素があるのでしょう。
これまで10回以上オーロラを体験してきた自分の経験を交えて、オーロラについてのまとめをご紹介させて頂きます。ぜひオーロラ観賞の際に役立てて下さいませ。
■目次
1. 記事トップ
2. オーロラの主な見える場所
3. オーロラの見える条件
4. オーロラ観測地の天気予報
5. オーロラが見える時間帯
6. オーロラと雲を判断する方法
7. オーロラの撮影方法
8. オーロラ観賞時の服装
9. その他、お役立ちリンク
◆オーロラの見える主な場所
オーロラベルトという北緯66~70度あたりが適していると言われます。寒ければ、寒いほど見やすいということはなく、このオーロラベルトに位置する北国がそもそも寒いということになる。オーロラ鑑賞の地としては、大きく2方面に別れる。一つは、ヨーロッパ方面の北欧諸国。もう一方は北米のアラスカやカナダの方面。
ヨーロッパ・北欧(フィンランド・ノルウェーなど)方面オーロラ観測について
<メリット>
- 「比較的暖かい」:一般的に北欧方面はメキシコ暖流の影響も有り、北米方面の観測値に比べて暖かく夜間の最低気温でも平均すると−15、16℃前後(十分寒いと思われるかもしれないが、アラスカやイエローナイフでは-30、-40度もざら)。
- 「アクセスが良い」:北欧方面のメイン玄関となるのは、フィンランドの首都ヘルシンキ。ヘルシンキへは各地方空港からもフィンランド航空があるいは東京からはJALが毎日のように就航しており、約9時間半〜10時間ほどのフライト所要時間。
- 「昼間の観光という選択肢」:北欧諸国は、比較的観光スポットも豊富で日中には町歩きなどを楽しむこともできます。玄関となるヘルシンキも非常に可愛らしい街でおしゃれなショップやカフェ・レストラン、建築物などが所狭しと並んでおり、北欧デザインが好きな方には堪らない。
<デメリット>
- 「天候が安定しない」:これは、暖かいということの裏返しともなりますが、暖流の影響もあり、特に海辺の街はどんよりとした雲が発生することがよくある。もう、これだけは運としか言いようがない。
<主な観測値>
- フィンランド・ラップランド:ロヴァニエミ・サーリセルカ・レヴィ・ユッラスなどのスキーリゾートがオーロラの観測地として有名どころ。日本からのアクセスも比較的良くフィンランド航空などで、首都ヘルシンキを乗り継ぎ、国内線にて近くの空港まで移動することとなる。
- ノルウェー:トロムソなどが有名。温かい船内からのオーロラ鑑賞を楽しめるオーロラクルーズを楽しめる北欧沿岸急行船フッティルーテンもおすすめ。
- アイスランド:大自然溢れるアイスランド。人間の数が少ないだけあって、人口光が少ないのが良い。オーロラ鑑賞だけではなくブルーラグーンという巨大な露天温泉や、間欠泉、氷河湖など大自然の魅力をたっぷりと味わえるのも魅力の一つ
<参考記事>
カナダ(イエローナイフ)・アラスカ北米方面オーロラ観測について
<メリット>
- 「晴天率が高い」:一般的に、北欧方面と比較し、アラスカやイエローナイフなどの北米地域は晴天率が高いというデータがある。ちなみに、オーロラを研究するのに最善の場所ということでNASAのオーロラ研究施設やオーロラ研究の権威・アラスカ大学国際北極圏研究センターはアラスカのフェアバンクスにあったり。
- 「オーロラ観測所がしっかりしている」:北米方面の各観測地には、必ずと言っていいほど複数のオーロラ観測ができるロッジなどがある。山小屋で暖を取りながら、体力を温存しつつオーロラを待つことができるので非常に助かる。実は北欧方面にはこれがあまりない。ホテルの周辺やどこか暗い広場から自由に鑑賞するスタイルとなる場合が多い。
<デメリット>
- 「日中やることが少ない」:やることがないというのは極端ですが、犬ぞりなどの現地ならではのアクティビティはあるものの基本的にはど田舎の何もないところでのオーロラ鑑賞となるので特に街をぶらぶらしたりすることもできずうすぐらーい昼間を夜まで過ごすこととなります。まぁ、オーロラ鑑賞がメインなので、朝方まで起きていた人などは、昼過ぎまで寝てることもあるかと思いますが。
- 「とにかく寒い」:これは致し方無いですが、-30度40度の世界というのは、専用の防寒着を着込んでいてもやはり堪えます(笑)また身体だけではなく、オーロラ撮影をされる方には、カメラの凍結なども気に掛ける必要がでてきます。
<主な観測地>
- アラスカ(フェアバンクス・チェナ):アラスカのオーロラといえば、フェアバンクスというぐらいの場所。内陸地なので、晴天率が高いことでも知られています。旅行会社のツアー等で行くとチェナ温泉とのセットで訪れることも多く、名前の通り温泉に浸かって寒さを癒やすこともでき、周辺も人工光がほとんどないのでおすすめのスポット。
- カナダ(イエローナイフ):オーロラのメッカとして有名。オーロラ観測所も多数有り、日本人の旅行者もかなり多く快適にオーロラを楽しめる場所です。オーロラ観測地の中ではここが一番良いという意見も多い観測スポットです。
<参考記事>
◆オーロラの見える条件
- オーロラベルトの範囲内(上記の地域)であること
- 晴天であること
- 明かりが少ないこと(街灯はオーロラ鑑賞のて)
- 太陽風と磁気が強いこと
*2に関して、オーロラは雲のはるか上で起こる現象なので、雲があってはまず見えない。
*4に関しては、太陽の黒点活動が大きく影響しており、11年周期でその活動が強くなると言われている。
例えば、近年ちょくちょくこういうニュースが流れてくる。・太陽フレアでオーロラ活発に 地磁気の大きな乱れ観測|朝日新聞 2017年9月8日
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◆オーロラ観測地の天気予報
こちらの天気予報サイトがすごく分かりやすく、データも細かいので参考になる。
Weather Underground, LLC
ジャンル: 天気
価格: 0円
posted with sticky on 2016.9.12
[ブラウザ版]Wether Under ground
◆オーロラが見える時間帯
一般的に、
・北欧方面は19:00〜25:00前後
・北米は午後22:00〜26:00前後
と言われておりますが、実際は本当に何時に現れるか全くわからない!アラスカでは夜の8時頃から満開ででていたことあったし、フィンランドでは朝方4時頃に現れたこともある。そもそも、オーロラの原理としては24時間発生しうるので、もうこれだけはオーロラへの思いと気持ちの強い人が見られると言ってもいいでしょう。
◆オーロラと雲を判断する方法
オーロラ発生時に目視できるパターンで一番多いのは“白い”オーロラです。初めてそれを見ると一体雲なのかなんなのか見分けが付かないと思う。ただ、星空の中にそのような白い帯状のものが現れるとオーロラである場合が多い。
そこで、簡単に見分ける方法があります!それはカメラで撮影すること。人間の目では分からなくてもカメラなら判断してくれる。実際に白いオーロラを15秒ほど開いて撮影すると…
このように映る。つまるところ、オーロラ撮影というのはカメラの性能とある程度の知識次第ではハッキリとしたオーロラが出現しなくても撮影することは可能だ。
しかし、やはり目で見えるオーロラが発生した際は撮影した写真も一味も二味も違う。はっきりと目で緑と分かるオーロラは存在する。あの光景だけは写真で見る感覚とは全く異なる。実際に自分の目で肌で感じてみないとあの感覚は味わえないと思う。オーロラのカーテンも実在する。赤いオーロラも実在する。大空をゆらゆらとなびく様子は本当に生き物の様。
絶景のオーロラ/アラスカ・チェナ温泉にて
◆オーロラ撮影方法
別記事にて、近いうちにガッツリと書かせて頂こうと思う。そんなに難しいことではない。しっかりと三脚で固定し、シャッター速度を10〜20秒と設け、光を取り入れることで意外と簡単に撮影は可能。
◆オーロラ観賞時の服装
オーロラ観賞というと死ぬほど寒い印象を 持たれるかもしれない。たしかに寒いは寒いが、それなりの防寒着を着用すると死ぬほど寒いと心構えしていると実際そんなに寒いとは感じない。
北欧方面
北欧方面では、ツアーなどで行っても防寒着が付いていないことが良くある。しかし、それほど心配する必要もなく、日本の真冬の服装 + スキーウェア(ボードウェア)を持っていけばなんとかなる。実際、私も北欧方面では防寒着を借りたことはない。もちろん鑑賞場所にもよるが、場所によっては永遠と寒空を眺めている必要もなく、暖をとりながらオーロラを待つ施設もあるので、現地でのオーロラ鑑賞方法は事前に要確認。アウターも然ることながら、細かい部分のアイテム(ニット帽、ネックウォーマー、手袋、厚手の靴下、ヒートテック)などが地味に効いてくるので、そこはしっかり準備していきましょう。
カナダ・アラスカ方北米面
一方、北米方面はガッツリ寒い。濡れたタオルも振り回せば、凍ってしまうほど。北米方面でのオーロラ鑑賞をお考えの方はしっかりと現地の防寒具をレンタルしましょう。ただ、借りられるのがどのタイミングなのかは要チェック。宿泊先でレンタルすることも多いので、空港〜その間の服装は自身で準備する必要がある。また北欧方面同様に、手袋や靴下等の細かいアイテムは予め準備していきましょう。
●スノーブーツ
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●極暖 厚手フリース
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●スノー手袋
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●ウォームインナー
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その他、お役立ち情報
◆オーロラ予報 (オーロラファンは必見☆)
●アラスカ大学/オーロラ予報:http://www.gi.alaska.edu/AuroraForecast
オーロラの研究を行っているアラスカ大学のオーロラ予報サイト。経験上、一番当てになる情報。ただ、やはり自然現象なので全く違う答えになることも。左下のMAPを選べば各地域の情報を見る事ができる。10段階のアクティブレベルがある程度の目安となるが、経験上、3以上だと結構な確率でオーロラが発生!4以上だと大分テンションを上げて夜空を見上げてもいいでしょう♪
◆オーロラカレンダー
こちらは過去の情報と現地の速報。ある程度参考にはなる。
●イエローナイフ こちら
●サーリセルカ(フィンランド) こちら
●チェナ温泉(アラスカ・フェアバンクス)こちら
◆オーロラ中継
オーロラLive:http://aulive.net/index.html
オーロラを24時間生中継なんてものもあル。結局は好感度カメラ通してるから実際どう見えてるかは分かり辛いが。
◆日照時間
いつごろ日が沈むのか、何時ぐらいまで観光ができそうかなどを調べることができるサイト。緯度が緯度だけに、冬場極端に日照時間が短い。
・timeanddate.com: http://www.timeanddate.com/astronomy/
◆月の満ち欠けカレンダー
一般的にオーロラを見るには、暗い方がいいので、「新月」の日を狙うのが良いでしょう。普段、街中にいると感じることはないが、光の少ない場所での満月の光は想像以上に明るい。こちらのサイトは、日付と観測地域の時差(ロンドン +-)を入れることで、月の満ち欠けをカレンダー方式で調べることができる。
●月齢カレンダー:http://koyomi8.com/moonage.htm
◆オーロラについてもっと知りたい人へ愛読雑誌 TRANSITの薦め
TRANSIT(トランジット)34号オーロラの煌めく街へ フィンランド/アラスカ/グリーンランド 他 極北の夜空を見上げよう (講談社 Mook(J)) |
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徹底した取材と美しい写真のビジュアルにいつも感心しきっきりな愛読雑誌。オーロラについてだけではなく、オーロラとともに暮らす北欧やアラスカの人々の生活についても触れられているので、まずはこの一冊を手にとって見て欲しいなと思う。
一度は泊まってみたい憧れのオーロラ観賞ホテル
カクシラウッタネン 北極リゾート イグルー&シャレー
寝室のガラスイグルーから憧れのオーロラを寝ながら観賞できるかも? もし、こんな贅沢な場所から観れたら最高ですよね!
◆最後に、、、
オーロラを何度も鑑賞させて頂いた私からのオーロラと出会うための心構えをお伝えします。
「運と根気を磨きましょう!」
現地に行って、頼りになるのは正直これだけです。笑
とりとめのないオチになりましたが、今後も随時情報を更新していきます。
◆おまけ
オーロラ観賞とともに楽しみたいのが、星空観賞です!空気が澄んだ夜空には、オーロラだけでなく満天の星空を楽しむことができるでしょう♪ そんな時に、ぜひダウンロードして頂きたいのがこの星空アプリです!これを持ってるだけでオーロラを待っている間の過ごし方が全然変わって来ます。
スカイ・ガイド – 星図
Fifth Star Labs LLC
ジャンル: 辞書/辞典/その他 – 教育
価格: 480円
最後の最後に、オーロラツアーをお探しなら
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来年2月にフィンランドへオーロラを見に行く予定です!北極圏への旅行ははじめてなので、不安なことがたくさんあり、検索していたところこちらの記事を見つけました○
いろいろなサイトをみているとダウンコートを持参されている方が多く、購入を検討しましたが、ウールリッチやカナダグースなど10万~20万ほどしてしまうのでとても手がでません・・・涙
こちらの記事にはスノボのウェアでもOKとのことかかれておりましたが、日本で購入したそこまで高くない安物のスノボウェアでもオーロラ鑑賞時の寒さには対応できるのでしょうか・・・
マイナス20度など想像できないのでただただ心配です。
中にはヒートテックやニット、ユニクロのフリースなどを着る予定です。
下は裏起毛の厚手のタイツにユニクロの防風?ゴアテックのパンツをはくつもりです!
スノーブーツも買っていこうかと思うのですが、5000円のものから1万円のものまでさまざまで、迷っております・・・
※ちなみに店員さんにはノースフェイスのスノーブーツをお勧めされました。1万6千円ほどでした涙
このように中で厚着をすればスノボのウェアでも北極圏は耐えられますでしょうか・・・
あとひとつ悩んでいるのが、最終日にヘルシンキに行く予定なのですが、街のようなのでスノボウェアを着るのは変ではないかな・・・と心配です。
長い文になってしまい申し訳ありません;;
お手すきの際にもお教えいただけましたらうれしいです。
オーロラ沢山観測できていて本当に羨ましいです!
コメントありがとうございます!
フィンランドいいですね!服装は一番懸念事項ですよね。私も自慢ではないですが、上等なダウンコートなど持っておりませんので、これまではご記載頂いたような重ね着スタイルで乗り越えて来ました。
ボードのウェアは雪や風を通しにくいので、一番外のアウターにピッタリだと思っています。中には、仰る通りユニクロのフリースや、ウルトラライトダウンを着ていました。あとは、どうしても心配でしたら貼るカイロもおすすめです(手荷物検査だとたまに金属ってことで怪しまれるので、スーツケースが無難です)
スノーブーツは高級なものでなくとも、とにかく底が厚いのがおすすめです。なにせ地面が雪とかなので、足元から冷えてきます。。こちらも、足先専用のカイロとか市販されているので、もしよかったらお持ちください。
あとは、アイスバーンで滑りやすい所も多いので、裏が凸凹で滑りにくいような素材が良いです。
(もしくはアウトドアショップに行けば、簡易のアイゼンが安くで売ってるので、それを付けるのも良いかもです。)
−20度とか聞くと、すっごく寒く聞こえますが(いや、寒いは寒いのですが)、日本ほど湿気がなく乾燥しているので、意外と大丈夫です。身震いするような寒さというよりは、肌=表面が痛いなぁというような寒さです。なので、保湿系のアイテムもあった方が良いかと思います!
ヘルシンキは北のラップランドやロヴァニエミよりは、多少気温が上がるのでボードウェアはなくても良いかもしれません。
これまた先にラップランドへ行ってると、ヘルシンキの寒さはそんなに怖くないと思います。10度ぐらい気温も上がるのではないでしょうか?デパートやカフェ等の店内は逆に暑くて結構、やっかいなので脱ぎ着しやすい服装がおすすめです。
ぜひ、素敵なオーロラと出会えると良いですね!!!!
ヘルシンキへ行かれるのであれば、ぜひ邦画のかもめ食堂をご覧頂くと良いかと思います♪